瑞慶覧工場長インタビュー

若夏が過ぎようとしているこの時期、沖縄本島東海岸中城湾を臨む与那原町東浜にAGARIHAMA BREWERY(アガリハマブルワリー)が誕生しました!
近年は、全国各地にブルワリーが誕生し、その地の特色を生かしたブルワリーが大きな盛り上がりを見せています。

早速、アガリハマ ブルワリーを管理している工場長にインタビュー!
どのような方なのか?いろいろ聞いてみました。


【もくじ】









ーーークラフトビールとの出会い


〜友人からの一言が決めて〜


もともとは、関東地方で小売業の社員として働いていました。
以前の会社の特徴として、ベテラン社員、新入社員、パート・アルバイト問わずやる気があれば、仕入れや企画の権限がありました。一般的な商品をお客様へ販売するのは当たり前ですが、私はどちらかと言うと“自分で選んだ商品を企画して販売する”事にやりがいを感じていました。

瑞慶覧工場長インタビュー
※アガリハマブルワリー 瑞慶覧工場長


勤務していた地域では、沖縄の料理や食材があまり知られていなかったので「沖縄のイイものを知ってもらい、売れたら面白い!」と考え、上司に掛け合いその年の年末に本土では“年越しそば”と言えば蕎麦ですが、私はソーキそばを販売しました。

年末に向けて11月の頭に注文と仕入れをして、売り場では商品紹介のために自作のPOPや興味を持ったお客様への売り込みはもちろん、マイクを使ってPR担当もやりました。

結論から言うと売れました!

お客様へ丁寧に説明し販売をしたのが良かったと思います。その年から年末の年越しそば商品としてソーキそばも加わりました。今、考えると沖縄の食材を知らない方が多い中で、ノルマを達成したわけですから我ながら良くやったと思います。
そんな中、学生時代からの友人でもある弊社代表の谷から久しぶりに連絡があったんです。

AGARIHAMA BREWERY(アガリハマ ブルワリー)

アガリハマ ブルワリー 麦芽をタンクに投入して、均一に混ざるように作業する瑞慶覧工場長

アガリハマ ブルワリー 麦芽をタンクに投入して、均一に混ざるように作業する瑞慶覧工場長
※麦芽をタンクに投入して、均一に混ざるように作業する瑞慶覧工場長



開口一番『クラフトビールを沖縄で作ってみない?』という会話でした。

互いの近況から会話って始まると思うのですが(笑)クラフトビール作ってみない?という話から始まり、谷の説明を聞いているうちに段々とクラフトビール作りに興味が湧いていく自分がいました。これまで仕入れ、値決め、売り場の確保は職業柄経験していましたが、唯一経験がなかったのが製造でした。
私の希望の味付けや、形(ロゴやパッケージなど)にする事ができなかったので、良いチャンスだと思いました。

ただ、私も当時の勤め先や家族の事もあったので、すぐには回答しませんでしたが、その後、谷が私のところに会いに来てくれたんです。
そこで、妻と共にあらためてクラフトビールのこと、与那原町のこと、弊社YUKAZEの展望など色々話をしました。話を聞くうちに内心「面白いことになりそう〜」と感じ、もう魅了されていましたね。
谷との話の後、妻と話をしました。私の話を一通り聞いた後、妻が言ったのは、「クラフトビール作りどうせやりたいっちゃろ?」と。私の話し方、表情から妻は感じ取ったようです。(※瑞慶覧工場長の奥様は宮崎県のご出身)
結果、妻からの言葉も後押しとなり、早々に勤めていた会社に退職願を伝え、1ヶ月経つか経たないかで退社しました。
それからが早かったですね〜。
退社間も無く、私の師匠となる栃木県のブルワリーに研修として一からクラフトビールについて学び、経験の無いことを始めたので当初は大変でしたが、やっぱり面白いと思いました。

アガリハマ ブルワリー 瑞慶覧工場長


ーーーアガリハマ ブルワリーへの想い


“普通に美味しい”を定着させたい


アガリハマ ブルワリー 瑞慶覧工場長
※1つ1つの工程をチェックする瑞慶覧工場長


美味しいビールを突き詰めたいと思いますが、師匠に教わったレシピを元に“基本に忠実”に作っています。なんでもそうですが、基本ができていないと皆に愛されるビールになりません。
基本ができれば、季節に応じた商品開発はできます。まずは、普通に美味しいビールを定着させたいと思います。
また、仕事を覚えていくと慣れが出てくるので、そこは気をつけています。仕事始めと終わりの清掃もしっかり行い、目視で確認して衛生管理を徹底しています。
気の緩みがビールの品質に関わると思いますので気になることや日々の取り組みはしっかり行なっていきます。
『普通に美味しい』をまずは定着させます。

瑞慶覧工場長インタビュー

瑞慶覧工場長インタビュー
※糖化作業の確認


ーーークラフトビールの魅力


〜ブルワリーだからできるお客様との距離感〜


クラフトビールの魅力は、作り手の顔が見え、距離感が近いことですかね。間近に感じることで、そのブルワリーの考え、こだわりが自ずとビールの味になると思います。
また、使ってみたい、試してみたい地元(沖縄)の食材を使うことができるのは魅力です。それが他とは違う味になっていくと思いますので、感覚としては、料理に近いですかね。イメージした食材の味と香りを再現していくチャレンジは今後したいです。

瑞慶覧工場長インタビュー

瑞慶覧工場長インタビュー
※煮沸作業の確認


ーーーアガリハマ ブルワリー(クラフトビール)の特徴は?


各年代の方が楽しめるビールにしたいです。
私と同年代(30代)の方には香りと苦味を与えるホップが効いた味を提供したいです。
30代になると、多様なお酒を飲んでいると思うので、普段、飲んでいる大手のビールとは違った味を私たちの商品で体験して欲しいです。
20代には、飲みやすいフルーティーなビールを仕込んでいますので、気に入ってもらえれば嬉しいですね。(乞うご期待!)

瑞慶覧工場長インタビュー
※糖度・色合い・味・香りの確認。完成までの道のり

今、課題ってありますか?


課題というか、気になったこと、わからないことは、師匠や知り合いの先輩職人にどんどん聞いています。
自分でも調べますが、立ち止まるより聞いて、理由がわかって理解した方が早いのでそうしています。


ーーー【番外編】クラフトビールおすすめの楽しみ方


そうですね...
ひと手前加えるとより美味しく飲める方法を紹介します。

ビールをジョッキやコップに注く時にそのまま一気に注ぐのではなく、残り1cmか2cmあたりになったらビールを軽くかき回すようにしてから注いでください。
そうすると商品の底に残っている“生きた酵母”を含んだビールを継ぎ足すことで“よりクリーミー”な味わいが楽しめます。
うちの商品は、無濾過で底に酵母が沈澱しています。最後の一滴まで楽しめると思います。

一度、試してください。違いがわかると思います。



<完>



株式会社 YUKAZE
飲食事業部 工場長
瑞慶覧 朝則 (ZUKERAN TOMONORI)


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